名も無き男達も居る世界

 ある男がいた。大手の弱電メーカーを早期退職した、退職金上積みのケース、奥様は可愛い人でした、毀誉褒貶はあったが善い人でした。息子夫婦との共生の為に自宅を改造した矢先、おくさまが亡くなった。彼は今どうしてるのだろうか?

 ある男がいた。 彼には登校拒否の息子が二人いた。表に出て来たことがない、彼はいつも悄然と歩いて居た、最近見なくなった、すると息子二人を見かけるようになった。
人の世に起こることは説明できる、と言うのは大それた思い上がりです。

 ある男がいた。彼はかってはボンボンで遊び回っていた。凋落し、今は女房の手持ち物件に住まわせてもらっている。離婚してくれたら生保が受けられる。女房に収入があるからそれが出来ない。病院の清掃でわずかな収入でなんとか暮らしてる。年金は無いに等しい。女房の復讐かも知れない。

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