20〜21世紀 272
20世紀初めの世界戦争はどこか牧歌的(日本に限ってかも)な戦争であった。塹壕のなかの停滞のように、ところが世紀半ばの戦争は特に我が国においては悲惨そのもの、またヨーロッパにおいて人類史上例え様のない殺戮が行われた、その後キューバ危機、ベトナム戦争など、自由主義と社会主義の局地戦があったが、何処かなんとかなるだろう、との風情もあった、またどこか楽天的な空気がこの惑星にあったと言うのは不遜だろうか? しかし、だが、BUTである、ウクライナ戦争と言う今までの戦争と違う、言わば19世紀的な領土戦争が始まった。世界の知識人は概ねペシミストになりつつある、それはこの惑星の危機と言ってもいいと思いつつあるからだろう。CO2問題、環境問題、いまだに解決どころか悪化する南北問題、移民、人種、貧困など世界が大きくなった分、旧来からの問題はより深刻化し、かつ悲惨の度合いは増えてきた。私達は?どこへも行かない行けない、ただ死に行くだけだが、この惑星はどうなるのか、と考えてしまうと、逃げても逃げても悪鬼が追いかけてくるナイトメアのように絶望感が身を包んでしまうのだ。
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