ロシア革命後   259 331




 ソビエト連邦が崩壊し、中国共産党の悪政を見るにつけ、自由主義が最良の体制であると、民主主義の勝利だと世界は思った。しかし、民主主義が必ずしも正しい人を首領に選ぶとは限らないことをアメリカや卑近な例だが播磨国の知事でわれわは知った。選挙がテクニックと愚民を誘導すれば無能だろうが卑劣な野郎だろうが勝てることを我々は知ることとなった。かつ多くのグローバルサウスが自由民主主義が正しくないことを理解し始めた。今世界は20世紀始めに似てきた、ベルリンの壁崩壊以後の平和は悪夢へのプロローグだったと人々は感じ始めた。地球温暖化、超富裕層の跋扈、独裁者の跳梁を薄目で見ながら、日々の物価高にうつつを抜かしている。かってマルクスが喝破した「資本主義は自然に崩壊する」とは別の意味でひび割れ始めた。2060年このプラネットには貧民のみ残り、食うや食わずの生活で、何万人かの超富裕層たちは月か火星でパラダイスな生活をしているかも知れない、勿論貴方や僕はそこには居ない。ただその楽園も100年はもたない、なぜならその星もまた地球と同じ運命を辿るだろうから。

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