男と女 455
男はこの女の最初の男でありたいと、女はこの男が最後の男であればいいと、こんな名言を吐いたのは沖縄の23の女だった。若くしてこんなことを言えるのは余程苦労したか一種の天才だろうと、当時50過ぎの男達が話をしていた。あれから30年近く経ち我々は深い老人になり、沖縄のその女性は50を超えているだろう。男と女の関係が"腑に落ちる"と言うことにはなかなかならない。血みどろのとまでは行かなくても恨み辛みは残るものである。もう我々同世代はそんな関係は起こるべきもないが、街に出れば何があるか分からない。例えば過日の福岡から伊丹への飛行機の女性、通う医院のナースなど、まだまだ陥穽は待ち受けている、と思いたいが今更ねとの声もする。しかしこの世には男と女しかいないのだからね、まあ何があるかは分からないさ、ね!
老いぼれて皮膚くたびれて
耳とおく
残るは厠の
近きことなり
散憂亭座礁
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