瓢太「市さん、なんだか急に風が止まりましたね」
市「播磨の夕凪て言ってな、日が沈む頃風がとまるよだよ」
瓢太「なんでもよく知ってなさるんだね」
市「海とおかの温度がおなじになるのさ、まあ善人
悪人が同じてことにもなるかな」
瓢太「そうですかい、この辺りは誰のシマですか
かい?」
市「花札の虎てのがワルでね、こいつあいけねーや、通る奴から通行税を勝手に取りやがるんだ」
瓢太「良いのもいるんですかい?」
市「一人だけいるよ、赤木の文太てのがいるね、
こいつはいい奴だが間抜けでね」
瓢太「そいじゃだめですね」
市「もうすぐ太子の宿場だ、急ごうぜ!」
瓢太「へい」
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