映画「三島由紀夫と東大全共闘」

三島は学習院高等科から東大法学部。 まず、三島が結婚していたことに驚いた。彼の妻がマスコミに出たことは無いと思う。 安田講堂陥落のあと、この討論会は行われている。 三島は当時の全共闘(派閥の集合体ではあったが)と「反米愛国」と言う意味では同じだと、言っているが、僕らはそうだったか? いわゆる思春期に敗戦を迎えた年代は同じ挫折感や精神的迷走感覚を持ったはずだ。 この東大教養学部の1000人討論会の後、1年半くらいで三島は市ヶ谷駐屯地で割腹自殺をする。 この討論会の主役を務めた学生たちはそれなりの大人になり、まあ平凡な、失礼、老人になっている。 これは東大も地方大学も同じだ。 多少の涙は出たが、当時を思い出すには時間が経ちすぎた。何しろ当時の感性がもう 干からびている。 当時、三島に危険がなかったのか、と思うが、この映画のナレーションでも、そんな セリフがある、しかし、今から思えば危険なんかあるはずがなかった。 現在なら、そう自信をもって思える。 ただ、また「金閣寺」や「剣」を読もうと思った。

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