夢は現実を超えた(u)

 私達は芦原温泉に行った。旅館は二流でエレベーターは汚く狭く、八階もあるのに一つしかない。一泊11000円だ。八階にもロビーみたいなものがあり、我々は部屋への案内を待っていた。遠くには離島が見えていい景色だった。友人達はワイワイ話ししている、婦人会の旅行風の4、5人が僕に話しかけてきた。「どこから?」とか「いいカバンね」とか、そのうち一人が僕のコートを褒めだした、それはそれは褒めちぎり裏地を見せてくれ、と言う。コートを脱いで裏地をみせたらこれは有名なデザイナーの裏地だとか、またまた褒めちぎる。私はいい気になって、友人達を見ていた。そのうち婦人会はひとり二人と居なくなっていった。さて、部屋に、とおもうとルイビトンの大きなバックがない、婦人会はいつの間にかだれも居ない。バックにはパソコンや服やお金が27万円入っていた。意気消沈も甚だしく、しょげかえっていた。幹事のKさんに「悪いけど一万円貸して」と言ったら「いいよ、一万でも二万でも金のことやないか、、」と。そこで、、

目が覚めた。婦人会、温泉、27万円、すべて思い当たる。昨夜は嫌なことがあった。言わなくていいことを言った。少し日本酒を飲みすぎた、反省ばかりの夜だった。それがナイトメアに結実した。嗚呼ああ、夢でよかった、お金もだが、大事な書類も入っていた。やはり、悪いことをしたら、それが悪夢になる、そして悪夢は必ず現実をどこかに引きずる、そして現実より酷くなる。

KTさん、悪かったね。

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