認知症論

 仕事の経験、書物の知識などから認知症の可能性と言うか方向についてすこし。ご存知のようにアルツハイマー系、脳の損傷やレビー小体など起因はさまざまではあるが、初期の認知症に相手にはしばしば怒りが多く発せられる、特にインテリ層にはそれが顕著である、プライドが余計に怒りを増幅させる。「あなた間違ってる」と言われるのに腹が立つ、このケースは何件か知っている、一人はそんなにインテリではなかったが、否定すると怒る、時には激昂する、不幸にもこの人は行方不明の後に事故死した。
 認知症も深くなると感情が出なくなる、怒らない、悲しまない、笑わないとなる。あらゆることに興味を示さなくなる、我が父がそうであった、あれだけ好きだったラグビーの試合に見向きもしなくなった、酒浸りの日々、施設に入ってからは私も分からなくなっていた、私を近所の人と呼んでいた。
 私の経験から言うと否定はだめ、諭すのは良いがその訂正を期待しないこと、危険なことから遠ざけることである。しかし、なかなか難しい、駄々をこねる子を諭すのが難しいように、、、厄介であるが愛する人であれば尽きない愛情で接するしかない、ただそのために自分を壊してしまわないことであります、二重の不幸です。みなさん覚悟しておきましょう。ならなければ幸いなり、なっても普通のことです。


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