第三夫人と髪飾り

昨年、シネリーブルで観た。今回WOWOWで。
2回目で分かったことが二つある。映画に出てきた
洞窟はタムコックと言う観光地、たしか5年ほど
前に行った。ハノイから2時間、やはりそうだった。

メイは第三夫人として嫁入りする。14歳。生糸生産
の富豪にに嫁ぐ。第一夫人には息子が1人、
第二夫人には娘が2人。
息子と第二夫人は不倫関係にある。19世紀女性は弱い。
息子に嫁がくる。この時代は見合いもない、親が
決めた結婚、互いに相手を知らない。息子は
第二夫人に未練があるから、新しい嫁には触れない。
破談にしてほしい、が新妻の親は承知しない。結局、
新妻は首を吊る。  
最後の方のシーンに、メイが産んだ娘、難産だったが、
その娘の口に毒草をかざす、飲ましたかどうかは
分からない。
そのかたわらで第二夫人の長女が長い髪を
切って川に流す。
つまりこれは、女として産まれても、幸せになれない、
と言う主張だったのだ。監督は新鋭の女性監督。
監督は今もこれだ、と言いたいのか、19世紀の
ベトナムを言いたいのか?

5年前、タムコックでは、舟を漕いでくれた女性が写真を
買って、と長く長く追いかけてきた。何故か全員買わなかった。
たかが2、3千円なのに、しつこく買わなかった。
あれは今でも後悔している。


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