新年  

 悲しきかな

亡き友へ賀状

届く朝     尚里

 我々の歳になると、もうあまり他人に合わせたくないと言うか、合わせられないよ、となるのではないかな、と思うようになった。つまり、家族優先とか、自分の感性第一とかで、ちょっとした知人と酒を飲むのはなんとなく鬱陶しいとかになるのでしょう。だから古い付き合いも疎かにと言う訳ではないが、まあ適当にというか、ほどほどにとなって行くのでしょうね。いつまでも少年、青年時代の用にピッタリと、とはなりませんね。それはある意味仕方ないことなんですね、まあいずれ別れて行くわけだから、まあその準備なのかも知れません、寂しいことかも、ですがそれはそれなりにまあ知恵なんでしょうよ。まあね、離れて行く友もあり、疎遠が不自然ではないようになっていく人もあり、そう言うふうにして向こう岸へと渡船を用意して行くのでしょう。
不変なものはありません、その上で、じゃどうする?て話しですよね。勿論、この城だって朽ちる時が来る訳です。

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