曇り空情話
空は幾重にも重なった雲がまるで明るさを決して漏らさないように覆っている。昨日の友人からの電話が重く気持ちを抑えているからか、余計に沈みこむような朝である。"Aが過日、心配停止でなんとか助かったが今は人口呼吸器を付けている、その時から意識は全く無いらしい"とそんな内容だった。
いつかはそんな日が来るとは分かっていても、やはりいざ来ると覚悟の心象は違うものだ。
「もうそれなら死んじゃった方がいいなあ」と思わず口にした。少し後悔した、取り繕うように「例えば10%でもまた元にもどる可能性が無いのなら」と付け足したが、出た言葉は戻らない。
介護度は5らしい、つまり完全なる寝たきりと言うことだ。詳細は不明だが、元気な時の彼の顔が思いうかぶ、もう一度酒でも飲みたかったが、、、
(こういう記述は独りよがりです、が私なりの浄化です)
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