馬上老人を過ぎ

学生時代に同じ環境に居た数人、初めての会合は
この地の奥の鄙びた温泉宿、だった。
そうあれは、もう15年、いやもっとになるか。
彦根、奈良、岡山、岐阜と会合は、仲間たちの住居の
外縁内が多かった。多い時は10人以上にもなったが、
昨今は8人になったのか。
彦根にログハウスを持ってる同人がいる、ここで一番多く
寝泊りしたはずだ、まあ宿泊代は要らないし、何よりも
深夜まで放歌高吟しても周りで泣くのはカエルか山羊くらいだった。

鄙びた温泉宿、奈良の猿沢池のそばの宿、などなど旅館から
「お願い」されたことも度々なり。
今回、2、3人が欠席とのこと。
コロナあり、老人環境あり、もろもろの事情あり、
だが、寂しくもある。

何にしろ、若き日々の友は心許すこと界無しにて、
また楽しからずや、である。

今回も、そのログハウスにての何10回目かの会合となり、
侃侃諤諤また楽しみなり。

またいずれ
逢えると思う
徒然に
顔さえわからぬ
様になるらん

健麗門院左京の大夫