ビピシャは9歳

NHKBSより。 
ネパールのガルコット村に住んでいるビピシャの両親は東京に居る。「ジャパ二」と言われる。父はネパール料理店、母親はホテルのルームメイクに1日12時間働き、休みはほとんどない。夫婦で40万位稼ぐ、ガルコットでは10分の一だ。 ガルコット村は19世紀から出稼ぎの村だ、古くはグルカ兵(傭兵)、いまは日本に、だ。産まれて直ぐに日本に行った母親は 金のためとは言え、娘に負い目がある。 1年に1度日本に来るビピシャは日本に一つのネパール日本人学校に「行く」とは言わない、1人でまたガルコット村に帰る。祖父母と曽祖母と暮らすビピシャが日本に来たくない理由は分かる。 何が正解かはわからない、そりゃ家族一緒の生活がいいに決まっている、しかし、そう言い切ることが出来ないのがこの家族、この村の深刻さである。 僕らが簡単に「南北問題」の解決と言っても、カンタンにはいかない。 今、日本には8万人のネパール人が居る、それぞれの家族に金 に付いてくる涙がある。

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