謦咳とファムファタール(ア)

 最近読んで、珍しく最後まで一気に読んだ「君がいないと小説が書けない」白石一文の小説。彼は一回りほど私より若いが、人生解析、女性分析など私に近いかどうか分からないが概ね共感する。死生観も「うん」と思う。  この小説の中で知らない言葉が二つ出てきた「謦咳(ケイガイ)」と「フアムファタール(仏)」だ。謦咳はしわぶき、咳という意味で「謦咳に接する」と使う、つまりお近づきになったという意味、らしい。 知らなかったなあ!!   
 フアムファタールは聞いたことが有るが、そのまま打っちゃっていた言葉だ。調べると「運命の女」裏には「魔性の女」という意味があるらしい。今まで知り合った女性は、その時は 「ファムファタール」だといつも思っていたのではないだろうか? しかし、今はやはりこの人が「ファムファタール」だと思える女性が居る、居たと言うべきか。ワイフはファムファタールではないだろう、白石一文流に言うとワイフとは「私を私と認めているひと」 ではないだろうか。 
 私に近いと思う人、私をアホだと思う人にはご一読願いたい、白石さんの「あなたが、、」 12.4.夕方、読了。

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