普通の人

 普段はあまり考えないが、BSドキュメンタリーを観ていたら、自分達が普通の人であることがわかる。韓国、ある母子家庭、32歳の発達障害の男とその弟の話。母子家庭の理由は見なかったから分からない。兄貴はピアノとクラリネットが弾ける吹ける、弟はピアノが弾ける。これで飯が食えてるのかはわからない。しかし、ペテルブルグで演奏会をやるのだから飯が食えてるのだろう。兄貴を大事にする母親との葛藤にいらつきながら自分の生きる道を探る弟。最後に弟のピアノと兄貴のクラリネットの共演で「やっと兄貴ときちんと会話ができた」と弟が言う。障害のある人はその親も兄弟も、一体どんな気持ちで生きているのか分からない、「大変ですね」と軽く言うのは失礼だ、しかし安易な同情はもっと失礼だろう。普通の人として障害のある人と付き合うのは難しい。自分が成れない者、成れない人、つまり障害者、プラックピープルとどのように付き合えるのか、まだ分からない。自分が普通の人だと思えるのは恵まれていると言うことなんだろう、と思うのは傲慢なんだろうか?

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