怒りの葡萄  ...

 1960年代、ナット・K・コールの ♪get your kicks on Route sixty six♪ と軽快な音楽に乗せて国道66号線をシボレーコルベットに乗るふたり、トロイドナヒューとマーチンミルナーのロードドラマ「ルート66」は我々の世代には懐かしいテレビだった。
 その30年前、オクラハマからカリフォルニアにこの66号線で目指す一家を描いたのが「怒りの葡萄」スタインベックだ。1930年大恐慌時代、オンボロ自動車で西へ西へと向かうこの小説はピューリッツァ賞を貰っている。
この小説がウディガスリーやブルーススプリングスティーンに多大な影響を与えていることは全く知らなかった。耕していた土地を無理やり取られ、自警団や悪徳地主に搾取され放題の時代だった。
 貧富の差別、人種差別、アメリカはまだ建国250年足らずしか経たない国だ。インディアンを追い出し、アフロアメリカンを奴隷にし、そして、その強国にしたのはまさしく、人種の坩堝、多民族の知恵があったからだろう!
中国四千年、中国人の歯軋りが分からないでもない。

コメント

人気の投稿