映画「家族を想うとき」...


 2019年、(英、仏、白耳義)
 リッキーは会社が倒産し、マイホームも手放した。「個人事業主」という待遇で配達業務に就いた。金が無い。奥さんの車を売った1000ポンド、それでトラックを買った。奥さん(アビー)は「訪問介護士」である、車が無いととても不便な仕事だ。長男(セブ)は学校に行かない、街の壁に「アート」を描いている、喧嘩して停学、ペンキを盗んで警察沙汰、悪いことばかり続く、やがてリッキーは配達中に襲われて「パスポート」を盗まれ、配達通信端末を壊されて罰金が2000ポンド、とケン・ローチ監督は"私達"を責め続ける、これでもか、これでもか、と。
悲しくなって、哀しくて観ていられない。救いは娘のライザだけ。
ラストシーンはその先が見えない、見る方に委ねたのか?
原題はSorry,we missed you!(配達して不在時のメモ)

 解説の小山薫堂が「1mmでも報われた人が、報われない人に何かしてあげることが、、」と紹介稿に書いている。

ケン・ローチ監督84歳、「私はダニエル・ブレイク」で泣かされて、また泣かされた、84歳、まだ大分時間がある、私にも。

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