古い葉書   


 家人がやたらといろいろ整理をしている。古いセーターとか服をどんどん捨てている。そのことに全く異論も異議もない。
 過日は10円の葉書が50枚ほど出てきた。今日は7円の葉書、それも父親が作ったであろう同窓会の案内だ。会の日にちは平成元年の6月とある、32年前となるかな。今、葉書代は63円、32年間で9倍になっている。これは驚きだ。場所は「笹の屋」となっており、いまは違う名前の料理屋になっている、すこし、驚いたのは「会費」が7000円だ。父親は当時60代なかばのはず。私が幹事をした3年前の同窓会の会費が10000円、このギャップにも驚いた。まあ笹の屋は当時は「料亭」と言われていたかもしれないから、少しは高いはずだが、2倍にもなっていない。32年前、大阪の地下鉄の料金がいくらか、思いだせない。しかし、葉書は高くなったんだね。

会の名前は「昭和10年、手柄小学校卒業生同窓会」とある。1935年のことである。満州事変の頃。(注)少し調べたら32年前、つまり1989年はバブルの真ん中かな、そのあとロスト10年があるからあまり物価は変わらないか、葉書代が如何に高くなったのか、当時如何に安かったのか、となる。


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