読了 「街とその不確か、、、、」

 「街とその不確かな壁」を読み終えた、655ページ。私達は(少なくとも私は)小説は早く最後が知りたいと読み進む、特に推理小説などはそうです。だからこの小説もそう読み進みます、しかし彼の小説は最後まで読んだからと言ってすっきりするものではありません。
彼は私より1歳ほど歳下です。知らない同世代と言うのはなぜか少し鬱陶しいものです。なぜなら同じ時代の空気を吸っていたから、いや吸っていたのになんなんだこいつは?となるからでしょう。
 彼の小説は何冊か読んでいますが"分かった、なるほど"と言った読後感を持ったことはありません。
 ただ今回は彼の小説が若い人に人気があるのは「分かった」ような気になりました。
ちなみに私の19×○年12月24日生まれも水曜日でした。「水曜日に生まれた子供は苦しいことだらけ」と。

M君が健在なら、なんて言っただろうな、と考えましたね。
 高倉健の映画を観たあと、街に出たら「さあ誰でもかかってこい」と思うように若い人は村上春樹の小説を読み終えたら"自分も影を持たない人になれるのかな"とか思いながら街を歩くかも知れないね。

 ご存知のように村上春樹は若い頃、「ジャズ喫茶」を開いていた。小説にはジャズの名曲、名盤の名前がよく出てくる。私は御幸通りからちょっと入った薄暗い二階で小さなJAZZ喫茶をやっていたタローを思い出した。その喫茶店が「タロー」だったと思うが彼のなまえもtaroだったはずだ。彼は今どうしているのだろう。あの当時、昼間は映写技師をしながら夜は喫茶店をやっていたはずだ。彼も同世代だった。
17時6分

コメント

人気の投稿