「街とその不確かな壁」

 やっと半分くらいまで来た。一つ気になる事がある。ページのところどころ、といっても50ページに一箇所ほど、にボールペンか鉛筆で小さな縦の線が引いてある。それは5mmくらいから1cmくらいに斜めに引いてある。その上を修正液で隠してある。私が気になるのは誰が修正液を?てこと。つまり書いた人、すなわち借りた人か、図書館員かてことだ。おそらく後者だとは思う、なぜならもし借りた人なら1箇所目で次は印をつけないはずだから。ところでその印の場所の共通点がない、例えば難しい文字があるとか、知らない人名とかではない、気になるような文章ではない、これを書いた人に聞いて見たいが方法はないだろう。図書館では教えてくれないだろう、図書館のデータをハッキングして調べるか、図書館員と年ごろになって調べてもらうか、だがその人を特定するのはまたたいへんだ。ざっと2〜30人はいるだろうからね。一体どんな目的で印をつけたのか、いつのまにかストーリーよりもその方が気になってページを捲るようになってきたよ。



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