村上春樹の本


 村上春樹の本を読む時、登場人物はどんな人とかこの世界は一体何処、なんて考え無い方がいい。まあ二、三行を一気に読むくらいがいい。いま、ところで100ページほど来た。そこである二人の人のことが浮かんだ。一人は友人と言うには薄い関係の男の女房で、初めてなのに非常に不躾な話し方をしてきた女の事、もう15〜6年前になる、顔も見た事ない口もきいたことのない女、まあこんな失礼な女は今まで知らない。もう一人は小柄な男で、もう亡くなったがそれは酷い言い方で僕を詰った、それは親にでも言われた事のない言い方で僕を責め立てた、やがて彼は死んでいくのだが、ほんのちょっとしたことで、いやあれは僕の方が正論だったが、痛いところを突かれた腹いせだったのだろうが、とにかく酷い物言いだった。「街とその不確かな壁」の100ページくらいでその二人を何故か思い出した。

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