養女に  ...


  NHKBSドキュメンタリー。
「韓国、未婚の母たち」より。
 韓国、人工中絶は法律で禁止だそうだ。
 このドキュメンタリーのディレクターは名前からして、北欧に養女に行った女性だと思う。
話は「済州島」にエスウォンと言う、施設があると始まる。16.17歳の未婚女性に子供が出来て、養女先を斡旋する、と言う施設だ。女性の親が子供として育て、赤ちゃんの母親が「姉」となるケースもあるらしい。調べたら日本は「母体保護法」と言う法律で、中絶に歯止めがかけられている。望まれて生まれる子、望んでもできない赤ちゃん、そしてもらわれる赤ちゃん、泣く母親とその両親の葛藤が描かれるが、ドキュメンタリー自体は中途半端な目線だった様に思えた。
 私は2007年に訪れた「慶州ナザレ園」を思い出した。訪問した時、大阪の生野区出身の女性と少し話をした。韓国人と結婚して、敗戦でそのまま韓国に残り、身寄りのないまま慶州で暮らしている、若い時は綺麗だったと偲ばれる女性だった。訪れるまでの予想と違い、彼女はあっけらかんとして、元気で今の生活を普通に、と言うか楽しんで過ごしているように見えた。そう見せていたのかも知れないが。

 赤ちゃんを養女に出して泣いている少女、彼女もやがて新しく結婚をして普通の主婦として生きればいい、と思うのはそのナザレ園の女性を思いだしたからだろう、と思う。
番組では、ディレクターの母親は見つかったが「あいたくない」と面会を断った、今は違う男性と結婚して子供がいる、それがエンディングだった。
(韓国では、当然100%法律が守られている訳ではない)


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