ダリコレクション

 平野啓一郎の新作を読んでいたら、「諸橋近代美術館」にはダリの400点かの作品があるらしい、と分かる。裏磐梯だそうだ、五色沼湖沼群に近いらしい。行きたいが11月14日から4月中頃まで休館と、雪深いところなのだろう。全く知らなかった、知らないことばかり、行けない、行ってないところばかりなり、である。旅に行き着いた所の美術館に行くのも守りたいし、あと10年.健康で生きなければならない。

「本心」この作品は平野啓一郎の筆致と知識が、あと少しで僕の嫌ひな部分に触れるギリギリのボーダーで進んでいく、嗚呼いつか読むのを止めるかもしれない、それはあたかも愛した女の癖が気になり出して、あと少しその癖の露出が深まれば「もういいや」となるのと似ている。しかし、読み進めるのは作品の質の高さ、愛し続けるのはその女への愛の深さ、てことなんだろう、か！