映画「アモーレス ペロス」1→


 2000年  メキシコ。on WO WOW
イニャリトゥの作品であること、が観る動機だった。原題の意味は「犬のような愛」。
映画案内役の二人の会話を聴いて兎に角見ようと。

映画はオムニバスのようで、じつは犬と兄弟と愛の話。スーパーモデルとその愛人の実業家、元反政府活動家とその娘、兄弟の兄の嫁と弟との偏愛、なとが過去や現在やまた過去を巡って進む。ガイリッチーの映画のようだ。テンポなのかカメラワークなのか、ショットなのか切り取り方なのかストーリーか脚本か、目が離せない、画像の粒子の粗さもドキュメンタリーの様で切迫感がある。現実の時系列は過去から現在、そして未来へ、しかし、映画映像はその逆やまた現実通りやまたその逆によって仮想からリアルにリアルから仮想への想像を掻き立てられる。いや素晴らしい出来の映画だった。イニャリトゥはやはり才能に溢れていたんだ、だからこの後「バードマン」「レヴェナント」で数々のアカデミー賞を受けたのだ。双葉より芳し、なり。

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