3分の2まで   907


 「1Q84」も3分の2まで行った。青豆という魅力的な女の相手をするタマルと言うノースコリア系の男がいる、このタマルという男のシーンを読んでいて一人のノースコリアのアウトローを思い出した。プロレスラーのような体の男だ、未だ彼と青豆の会話はチャンドラーのマーローの相手をする用心棒との会話を彷彿とさせる。村上春樹はチャンドラーを数多く翻訳している。チャンドラーよりも荒唐無稽だが、エンターテイメントとしては同じか、それ以上である。フカヨミしないで楽しんだらいい小説だ、なまじ、これはあれがモデルとか、何かについての蘊蓄だ、とか考えないで。
 若い時、村上春樹はなぜか、というか、なじめなかった、今は愉しめる、それだけ自分が変わったのか、寛容になったか、世の中が変わったか、何にしろ面白くて仕方がない、寝る間も惜しんで読み進む。21章で二人(青豆と天吾)が出会う、見つける公園シーンがある、これがどこかの記憶に有った。やはり、読んだか?
 しかし、500ページを2巻読んで、過去に読んだかどうか、分からないてことある?あるか、「罪と罰」もシベリア送りのこと覚えて無かったなあ。私はもう二つ目の人生を生き始めているのか?

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