映画「ナポリの隣人」

 深夜、悪夢で目が覚めた。寝られないからWOWOWのオンデマンドで観た。イタリア映画2017。見終わったら朝だった。

 元弁護士の老人は妻名義のアパートに一人で住んでいる。娘と息子が居るが、うまくいっていない。愛人の存在が奥さんにバレた、その理由で奥さんは失意の病死を。娘はそれを知らせた自分のせいだと、父にも亡くなった母にも気持ちの整理がつかない。老人はナポリに馴染めない隣人家族と仲良くなる。奥さんは普通、夫は社会生活がうまくやれない。それは子供時代からの交友恐怖症のせいである。やがて、その夫は妻と子供二人を拳銃で撃って自殺してしまう。かろうじて一人生き残った妻も意識の戻らない中で死んでしまう。

「幸せとは行く場所ではなく、帰るべき場所」とエンディング。

勝手気ままに生きた老弁護士、3日間行方不明になる、裁判所で通訳の仕事をしている娘の前に現れる、そして娘の手を握る。隣人家族の死によって家族のありがたさを知ったのだろうか、あるいは自分の身勝手が娘を不幸にしていると考えなおしたのだろうか?   幸せそうな老人より、身勝手で勝手気ままな方が老人には似合うのに。

コメント

人気の投稿