家人との会話 2 (10)

 「母親編」
母親はブライドの高い人で負けず嫌いだった。私が中一で新聞配達を申し込んだら、翌日、駅前のその配達店に断りに行った。 60年近く前の話だ。

話はこうだ。
 私の娘が近くの開業医で盲腸の手術をして、入院してた時、近くのベッドに同じ中学生の入院患者が居た。家人はその母親と仲良くなり、よく話をしたそうだ。その後、退院して何日かの後、その母親が自宅に来たそうだ。応対したのは私の母親で家人にこう言ったそうだ、
「あんな人、2度と家に来ないようにしてくれ」ときつく。
家人によるとその母親は「すこしみすぼらしい」格好だったそうだ。(当地の言葉だと"こぎたない"と)そんな話を聞いた。
 実の息子より嫁である家人の方が何故そんなことまで、とは思うが、私は30代以降、ほんとうに自宅には帰らなかった、と思う、自他ともに思う。
母が他界して11年か、父が亡くなって6年かな、そんな話が食卓の話題になって来たのは父母の話を普通に話せるようになったがらだろうね。

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