阿古智子教授   9、10u

 阿古智子氏は東大教授、「香港貴方はどこへ行く」の著者である。 彼女は全人代などの「香港へのより強固なる締め付け」は"弱さ"の現れ、と評論している。全く同感である。
 清朝末期から中国共産党一党独裁までの中国を知ると、今の中国のやり方は理解は出来ないが認識は出来る。中国本土人民は現政権に大きな不満は持っていない。中国内ではある程度自由もあるし、日本や欧米への旅行において多くの人民は「自由主義社会」を知っている。共産党政権に多少の不自由さは感じてもノースコリアの比ではない。
 だから、今の習近平政権は「香港も抑えてしまえば」なんとかなる、と思っている。台湾についても同じ、一旦、この政権下に入れてしまえば、いずれ大人しくなると思っているはずだ。新疆ウイグル自治区についても同じ戦略だ。GDP8%成長、多くの"お金持ち"を生み出している現政権を多くが支持しているのも事実である。こう言う人達が国家ナショナリズムを支えているに違いない。
 紅衛兵運動の文化大革命という名の破壊、天安門事件における鄧小平のやったあの強権、あの暴挙、それらも今や忘れさられつつある。"やってしまえば忘れる"と思っているに違いない。

 それは、
「お前たちもアヘン戦争時のことをもう忘れているではないか」ときっと思っているからに違いない、

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