大笑い開高健さん!

 小咄
巴里の老婦人が今生の別れにいい思いを、とモンマルトルに行った。そこで田舎から出てきた若者、種馬のような若者に「坊や、一晩つきあわない?お金はたくさんあげるわ」と。若者は「ウイ、マダム」とホテルにしけ込んだ。そのマダムはしわくちゃ、ダレダレ、オッパイはダラリとゾンビの様だ。若者は励んだ、舐める、触る、努力した。マダムは「セシボン」「あーウー」と喚き散らす。
 やがてマダムは「僕ちゃん、そこはシワじゃないのよ」と。
 私は爆笑した、大笑いした。ひさし振りに開高節が聞けた。

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