池田学 画集

2010年作「香葬」

 渦巻線香の先の部分から青白い煙が出ている。線香部分を私は初めはコンテナか、と思った。よく見てみると棺桶である。黒い服の人達が箱を抱えてる、中から骸骨模様が出てくる、寝ている、箱の上を走っている。不気味な絵のはずだがユーモラスでもある。この画家の表現力もさることながら発想が素晴らしい。 描写、想像、飛躍、客体化、構成力、素晴らしい、一日中見ていても飽きない。今まで知らなかったことが不思議だ。「興亡史」「予兆」などの絵は哲学的でさえある。                    

 

 

コメント

人気の投稿