私の祖先は

香具山

話は香具山とは関係ない 

 私は母方の祖母は知っているが、祖父は知らない。父方は祖父母を知っている。せいぜい二代前までである。しかし、彼らにも父母が居て祖父母がいた。その祖父母にも祖父母がいたはずだ、でないと私は存在していない。間違いなく何世代もの祖先がいる、武士だったか農民だったか、犯罪者だったかも知れない。私の祖先がネアンデルタール人のDNAを受け継いでいたか、北京原人の血を受けていたか、あるいは北方騎馬民族の血統があったか、今となってはわからない、はずだ。そう言うことを考えると人種とか民族の違いとかがナンセンスだと思えてくる。 
 また少し不安も出てくる。この後、私の血を引く何世代もあとの私の子孫がどう生きるかどう死ぬかも知る術がない。宇宙の興亡から言うと私達が生きている時間はほんの一瞬であるらしい。 
 そうすると、私達はなぜ勉強したり、悩んだり苦しんだりするのか分からなくなる。何もしらず生まれ何も知らず死んで行くのか、もうすでに何かをしたのか、これから何かが出来るのか、私達の罪は誰への罪なのか、これから何世代あとの子孫の為の罪なのか、
そして、私達の子孫は何処に行くのか、何も、きっと何も知らない一生だったのだろうか、そんなもんだろうか。


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