香港から新疆問題から  、



  新疆綿というのは毛足の長い超長綿で、細い番手の糸を作る事が出来ます。80番手100番手とか、薄い肌着やこれを2本合わせて編み上げると着心地の良い生地が出来ます。いわゆる超の付く高級綿肌着です。
 香港は言わずと知れた東洋の真珠です。
中国の現政権の政策はあたかも19世紀後半から20世紀前半までの欧米、日の行為への意趣返しのようです。
 中国共産党の歴史は中国四千年の総括とその反省から生まれ、選択された結果に思えてなりません。広大な国土、10億にあまる多種類の民族、これらを束ねる強烈なるイデオロギー国家が必要なのでしょう。毛沢東が蒋介石に勝てたのは、歴代の苛烈な皇帝支配に喘いできた人民の選択の結果だと思います。
 香港にはもう二度と行きたいとは思いません。中国でありながらヨーロッパの雰囲気が良かった訳で、ただの中国になってしまえば、もう面白く有りません。
 19世紀、良い香りのする漁師の島は、イギリスに割譲されて、あの南シナ海の風の吹く魅惑のアイランドになったのです。いつも行っていた居酒屋、たまに行くが落ち着くバーが無くなった気持ちです。
 香港が好きなのは、初めての海外旅行がこの島であったこと、タイガーバウムガーデン、海上レストラン、巨大なデニム工場、レパルスベイの赤い帆のジャンク船、チムサーチュイの喧騒、ビクトリアピークの夜景、今は場所さえわからない深夜の独歩行、キャバレー「ボルボ」のいかがわしい女たち、ペニンシュラ嘉麟楼の海老を老酒で踊らせる料理、全てもう過去のものです。
若い時代が戻らないように、私の愛する香港ももう帰ってこないのです。
Hongkong is forever.but my Hongkong is over!

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