ディスアビリティ

 漱石が一高の教師時代、片腕のない一高生に「僕も無い知恵を、絞って講義をしているのだから、君も無い腕をだしたまえ」と言った。この話は、たしか高校の授業で聞いた記憶がある。事実は分からないが、漱石なら言うかもしれない、と思う。
 明治時代、その後、漱石が謝罪した、とか書籍が発禁処分なった話は聞かない。今なら、とんでもない話だと思う。隔世の感がある。
 大阪IMPビルの前で、Oさんの車椅子を二人で階段を持ち上げようと苦労していた時、二人の若いフォーリナーズが走り寄って、差し上げてくれた。もう30年になるかな、今なら日本人でもすぐに駆け寄ってくれるはずだ。
 オリンピックで次々と辞任する大会関係者を見て思い出した。

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