再び姫路球場へ

  ２日順延の二試合を観に来た。チケットはそのまま使える．

60数年前、僕はこのグラウンドに立っていた。グラウンドボーイとして。(今はボールボーイと言うのかな？)

 南海ホークスと大毎オリオンズのオープン戦、野球部でもない僕が何故ＧＢになったか分からない。まあ野球は上手いほうだった、なんでも器用な中学生だった。

　三塁側のホークスサイドのボーイであった。試合前、穴吹選手が「坊やキャッチボールをしよう！」とベンチ前で始めた．少し怖かったがゆっくりと投げてくれた。試合途中、長谷川選手がヒビの入ったバットをくれた、僕は高校生まで宝物にしていた。当時、野村克也が居たかどうか記憶にない、杉浦は居たはずだと思う、が記憶にない。

　この球場からは姫路バイパスや武道館、連なるＬＨが見える、2025年に「ＪＲ手柄公園駅」が出来ると、空中回廊で駅から歩いて来れる球場になる。阪神やオリックスの公式戦が来るかもしれない。

　隔世の感否めない、また高校生の歓声は時節柄少ないが聞いていると感極まることもある。

　少年馬上過ぎ、少年グラウンド走り、少年を見る。

少年はもういない。

穴吹義雄2018年85歳、長谷川繁雄1966年33歳永眠