香港、マカオ

 何かの拍子に、沢木耕太郎の「深夜特急、香港マカオ」を借りてきた。5冊の中の1冊、「拗ね者たらん」「運命の絵」「拠るべなき時代に」「中世ヨーロッパ」と。ほんまにバラバラ。
 「深夜特急」を読み始める。デリーの1日140円の安宿ベッドの話からはじまる。沢木やドイツ、フランス、オランダ、イギリスの若者がベッドでゴロゴロし、さあ今日1日何をするか、と言う始まりであり、「1ドル前後で暮らせる生活に浸りきり、重い沈澱物の用にベッドから動かぬ若者、、」と描写する。
 さてこの"若者"を老人に変えると、私ではないか、と思えた。安心と落胆が私を包んだ。安心は「若者も老人も同じ」ということ、落胆は「私は無気力なのか?」と思えたことだ。


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