蒲柳の質と呼ばれて


 この言葉の意味をご存知か?ホリュウのシツだよ。

 芥川龍之介の解説を読んでいた、三好行雄が書いているが、龍之介は29歳の時に大阪毎日新聞の特派員として中国に行っているが、先々で病に堕ちている。彼は36歳で「ぼんやりした不安」で自殺しているが、もともと腺病質だった。そこでこの言葉を思い出した訳だ。蒲柳の質とは「ナヨナヨとして体が弱い」ことを言うらしい。亡くなった父親が私の次女によく言っていた。それこそ年端もいかぬ子供によくそんな事が言えたなとも思うが、よくもまあそんな難しい言葉を知っていたなあ、と感心もする。
家人や次女が今でも時々「よく言われたよね」と話しているのを耳にする。
龍之介はそう言う体の弱さが自殺の一因ではないかと思うが、、、

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