葬儀

 たまたまTVを付けたら、映画の終わりの方だった。老母が死んで長男に電話が掛かってくるシーンだった。そのまま何となく観ていたら、葬儀のシーンとなってエンドマークだった。嗚呼ちょいと前なら、父親や母親が亡くなった時を思い出していたのに、今は家人が亡くなったら娘達はどんな顔をするか、私が亡くなったらどんな顔をして泣くのだろうか、と思うようになった。葬式のシーンは自分がその真ん中に居てみんなから見守られている、と思うようになった。それから、その中には友人の姿は見えなかったね、もう家族の方だけを向いてるんだなあ、と。

映画は2012年の「我が母の記」だった。役所コウジ主演

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