魚沼麟造は


 昨日は一日酔い、つまり昼酒が夜まで続き晩飯も食えない状態で、家人が「今までのことでわからないの?」と呆れるほどの状態だった。しかし考えようによっては、昼間だからこうなる訳だし、それだけ酒が飲めたことは一体何日ぶりだろう、と感心するほどだった。友人と会い昼酒を飲み、一部感情を吐露できるのがどれだけ幸せであることか、と思い至っている。柿坂には迷惑だったかも知れないが別れ際に
「いつでも使ってよ」と言ってくれたのはあながち
外交辞令でもない風だった。人はたまに同意が欲しいものだ、何かというと
「それは違う、それはあかん」と言われるよりも気持ちがいいのに決まっている。ただそんな友情にいつまでも頼っていてはだめだ、と言う気もする、つまり自己完結しなければいけない歳になっているてことだ。もう悩みに眠れないことなどない、しかし小さな迷いは日々途切れることはない。そんなもんだよ、と曇り空を見上げた。朝顔がやっと咲かなくなった、ネットを、仕舞う時が来た。午後からは「不思議な遊園地」の続きを書こう。

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