続 蜻蛉日記 





  


 道綱母は夫兼家を焦らしているのか、本当に愛しているのか、歌を何回も送ります。兼家と言うのは能天気な男で、女の気持ちを知ってか知らずか返歌を送ります。「お前しかいない、お前を愛している、ずっとお前と死ぬまで」みたいな歯の浮くような歌ばかり送ります。それに対して道綱の母はつれない、おぼろげな歌ばかり送ります。なんだか遅い、時間のかかるLINEのやりとりのように思えます。男と女は平安時代から変わりませんねぇ!どこかの小路の女とか出てきてやきもちを焼きますが、正妻の時姫のことはあまり出てきませんね。つまり、自分が側室であると言うのはもう初めから前提として許しているのです。セクハラ、パワハラなんて笑止の時代ですね。男には良い時代だったのですね。
ただ権勢を欲しいままにしていた兼家はもっと素直な女を探したら良かったのにと思うね、こんなひにくれた女より、いくら美人だとしても。

コメント

人気の投稿