異界百名山  

 BSの番組観てたら思い出した。番組は白山、
大峯山とかの名山での不思議な現象を紹介する番組。
 あれは20数年前、T君と八経ヶ岳に登った時。前夜テントで寝ていたら、夫婦連れらしき男女が遅くに来た。男が女に牛か馬かのように命令する「こらっ早く動かんか!ちゃんと持たんか!」とか。ただ女性の返事や声は一切聞こえない。
 翌日の登山も彼らと前後しながら登ったが、やがて我々が置いて行くくらい離れた。弥山から八経ヶ岳に登り、下りの半分くらいで水がなくなった。なかなか水飲み場がなく、脚は攣ってくるし、苦しかった。やっと水飲み場に来た。そしてテントを張った所まできたが、あの夫婦連れの痕跡がない、置いてあった備品類もなくなっていた。我々より先に降りた痕跡はない。我々も車の場所までおりはじめた。渓流の向こうに200mくらいの断崖がある、その壁面にピンク色の桜が山桜が満開である、7月の終わりである。
Tに「あれ見て、桜満開や」と言うが、彼は「どこに?」と言うばかり。やがて車に乗り帰途についたが視界から消えるまで桜が見えた。
(八経ヶ岳1915.弥山1895m)
多分あれは極度の疲労からくる幻視だったと思うが、、、

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