老人と世界と海

 映画「セブン」の中で、モーガン・フリーマンの老刑事とブラッド・ピットの若い刑事がF B  Iに犯人と思しき男の図書館の借り出し本の内容を聞き出すシーンがある。七つの大罪を掘り出すヒントに。
 最近、私の借り出しだ本は「キャッチャーインザライ」「輝ける闇」「クルド問題」「カールマルクス入門」「モンクの居た風景」「文明の衝突 下」「二重壁・なまけもの」と、、、もし日本のF B Iが調査したら、「こいつは一体何考えてんのや!」
となるかもしれない。流れいく時間の中で、言わば虫取り網で大鷲を捕らえるような妄想、世界を捉えて見たいと言う無謀かつ稚拙な欲望なのだろうか、と自分でも思うが、ただそれでも、50年経って初めて「ベトナム戦争」が分かった、というふうな大魚を釣り上げた成果もあった。本当は「誘い込み綱」のように魚を誘導するべきなのだが、いまだに「地引網」で底ザラいしながら何か光る貝でも入ってないのか、とせっせと手繰り寄せる日々である。
 風車に闘いを挑む頑迷な騎士のように!(少し気障だなあ)

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