フレイル、サルコペニア

 独居でフレイルに近かったA君が体調を崩したのは昨年6月、久しぶりの会合で元気を取り戻した、その直後である。8月に入院したが体力は落ちるばかりであった。今年になり入退院を繰り返すなか脳梗塞を発症した。そんな状態での2ヶ月に亘る入院はもはや平常な日常生活は無理である。介護度3となり、特別養護老人ホームへの入所くらいしか棲む場所がない。特別に数奇な運命でもないが、友人が特養に入る、と言うのはまた格別な思いがある。そこは一人生活がもう出来ないという、いわば2度と自由に歩きまわれない、旅行も映画鑑賞も出来ないと言う証明をもらったようなものだからだ。可能な人もいるが彼の場合は無理だろう。70代半ばの入所者は多くいるが、近しい人が入るのはまた別である。多床室で同室者に雄弁な人でも居れば無聊をかこつ妨げになるかもだが、なかなか難しいだろう。ただ入院ではないので面会には行ける。昨年5月の別れ際に「また坊勢に魚を食いに行こう」と話ししたがもはや叶わぬなことになった。Oさんの死、A君の今回、現実は間違いなく現実として現れて来た、と思う。

いや、無理ではないかも知れない、車椅子を積んで坊勢汽船に乗せて連れて行ってやれるかも知れない。一人ではむりだが、、、Oさんも車椅子だったが、沖縄まで行ったのだからね。ただ私が若かった、の違いがあるが、、、

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