出会い  ②



 バーにしませんか、と言った時点でも多分女は
「いや待ちます」と言うと思った。ところが女は
「はい」と返事した。 


お城の方に北に上がると2号線があり、西へ200m程行くと「バーミリオン」と言うバーがあります。そこのマスターは知っています。そこに行くことにしました。時間は7時半です。カウンターには女の客が一人だけで、知らないバーテンダーがいました。カウンターの真ん中あたり、カウンターの席数は12.3です、座りました。私はマティニのオンザロックを彼女はビールを頼みました、ピスタチオは私が頼みました。彼女はあの駅南にある総合庁舎につとめていると言って、「こんな話はいらないね」と言ってビールを飲みました。
女は話始めました。彼女は西播磨地区の県民局で
主に寡婦の経済状況を調査している、と話し、亭主は神戸、元町駅近くにある有名な幼児製品会社の企画部にいると聞いてもいないのに話始めました。少し後悔し始めてたので生返事をしていたのでしょう、女は
「面白くないですね」とタメ口になったり丁寧語になったりしながら話しを続けました。多少鬱陶しくなり始め、どこかで切り上げる機会を待ってましたが、なかなか切り出しにくく、二杯目はアラスカを注文しました。これはきついカクテルです、まあ私は酔ってしまえばいいと考えたのでしょう。何故か、それはこんな時間が過ぎてしまえばいいと思ったからでしょう。
その時マスターが店に現れました、
「ご無沙汰ですね」と女をチラッと見ながら言いました。
バーミリオンとは赤い色て、意味です。このマスターは名古山の北でAWと言うショットバーを経営していて、今その店はあるのかないのか知りませんが、そこでグデングデンになったことがあり、それ以後よく行くようになり、話をするようになりました。何人かの女性と行ったので覚えていてくれたのでしょう、ああ今日は違う女だな、と思ったのかも知れません。AWてのは普通は「秋と冬」て思うんだけど
アンディウオホールだったんですね。その時、女は携帯でLINEかわからないけどメッセージを送っていました。

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