危ない危ない

 モーツァルトを聴きながら、サルトルを読もうと書斎にはいった(かっこいい)がミニステレオの電源が入らない。電源元確認すると大きな大きな本棚の裏だ。そこに至るにはまず小さな棚を二つ退けないと手が届かない。古いステレオのアンプやチューナーやバッグや諸々出してやっと二つの棚を除いて手を入れたら確かにコンセントが半分くらい抜けていた、手探りで入れ直した。床は物だらけで運ぶ時に躓いてタタラを踏んだ。
 昨夜風呂に入ると膝の下から少し血が出ていた。昼間の「たたら」のせいだと気付いた。
危ない!と思った時に足がうまく着地しない歳になってきた。そう言えばあの時、何か落下した音がした、何が落下したか分からなかったが、本がコードを直撃していた。本はサルトルの「嘔吐」だった。      +1

コメント

人気の投稿