映画「ともしび」


 2017.ベルギー、仏。シャーロット・ランプリングが実年齢相応の役を演じている。予備知識無しに見た映画は始まって30分ほど分からない時がある。この映画は終わるまでわからなかった。老夫婦、夫との愛かあるいは諦め、息子との絶縁、なんとなく分かるが、やはり分からなかった映画。彼女の1974年の「愛の嵐」サスペンダーだけの裸でナチス将校の前で踊るシーンだけは忘れない。老女優、Cドヌーブも彼女も好きな女優だが、年老いて、いわば美醜の醜の部分を出すのはどんか気持ちなんだろう、と考える。プールのあと、シャワーのシーンで彼女の裸が映される、「愛の嵐」の時より乳房は大きく見える。このシーンの必要はあったのか、と思う。
何故か、老人ホームに勤務する看護師の話を思い出した、「Aさんはいやらしい爺さんで、"わしは浮気、不倫はいっぱいしたが、女の〇〇を見たことがない、死ぬまでにみたい"と私に言う」

映画の解説を読んで、なんとか分かったが、やはり思い込みの強い映画、だと思う。彼女の悲哀、絶叫したいほどの嘆きを共有出来ない。世間の評価は知らない。「愛の嵐」の時、怪しい美貌のシャーロットは27歳だった。

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