亡国のスパイ   

 英国テレビ映画。 全6話。
前世紀中頃に起こったキム・フィルビー事件、エスピオナージュが好きな人なら誰でも知っている英国のスパイ事件。その裏切られた親友の視点から撮られた映画だが、信頼が如何に人の目を曇らせるか、思い込みがかくも簡単に人を欺くか、と思う、しかし、何故、イギリス人がロシア(当時はソビエト連邦)KGBのスパイになるか、と思うだろう。ソ連は人民の国、平等の国、公平な国、かたや英国はM-1-5(SIS)のスパイ機関にしてもエリートの集まりであり、皮肉や偏見や差別が横行している「嫌な国」と二重スパイ達は考えたわけだ。やはり、悪い人民は居ない、居るのは悪い組織、悪い国家組織、「クソイギリスの支配階級」(CIA幹部の劇中の言葉)なのです。ただ映画は現在、過去、思い出すシーンなどが短いショットで繰り返され、イギリス人独特の言い回しや習慣が出てくるので、果たしてイギリス人でも、わかったのかなあ、と思う。すでに知っている歴史だから、日本人が「本能寺の変」を見るように見ることが出来るのかな?
 
劇中の名言「本当の友情は許すこと」
私からは「本当の愛情は耐えること」
二重スパイが1人や2人で世界は変わるでしょうか?いや変わるのかも知れません、と彼ら(二重スパイ)は思っている。             


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