「ダビンチは誰に微笑む」

 
2021年フランス、KCL

 おそらくオイルマネーによって500億円で落札された「救世主」はダビンチ作か彼の工房製かと話はおわる。50万円を10万人に配れるこの額で購入された絵はアラブのオイル大国にあるだろうと言われている。今、この国ではルーブルSAという巨大美術館を建設中だそうだ。ルーブルの調査では"「工房作」でダビンチは協力した"と言うことになった。スフマート、色材、赤外線での描き直し跡、背景にある資料などなど、現在の真贋判定は精緻を極める、それでも最後は「神のみぞ知る」ことになる。この「救世主」はキリストを描いているが神を描いたと言われる。2018年ルーブルで「ダビンチ展」が開かれた、知らなかったが。我々の使った化石燃料代がこの絵画に変わったことは正しいのかおかしいのか、我々が文化に貢献したのかしないのか、どこかで暗躍微笑んだ、いや笑いの止まらぬ詐欺師がいるのか、ミステリーとしては面白いが我々は「観る」だけである。いずれ、砂漠のど真ん中の宮殿風美術館で見る事ができるだろう。ダビンチの「救世主」ではなく500億の絵画として。私は無理だけど、、、

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