映画「プライベートライアン」

 兄貴3人を亡くしたライアン二等兵を国に呼び戻すべくミラー大尉(トム・ハンクス)率いる7人の小隊を描いたヨーロッパ戦線、スピルバーグ監督の名作だが、この映画のなかでラストに近い忘れられないシーンがある。戦闘経験のないアパムはフランス、ドイツ語が出来るから小隊に駆り出された。市街地戦闘で仲間の一人がドイツ兵に殺されて行くのを目の前で見ているのに何も出来ず、アパムはただ見送るだけ、するとそのドイツ兵はアパムを見ながら去っていく。そのドイツ兵は一度彼に助けられたことがある、捕虜になった時小隊の全員が「殺せ」と言った、アパムは捕虜条約、ジュネーブ条約違反だと解放を進言したのだ。
 人は経験のない恐怖や混乱に陥った時、その時の正当な判断ができなくなる。
 キエフ郊外のブチャでのロシア軍の民間人虐殺を見て、この映画を思いだした。
恐怖と混乱は人を狂気にさせる、ことを!

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