70年下天のうちを 


 物心ついて70年、これだけ生きていれば、哀しきこと、怖きこと、裏切られしこと、これらの能動態らしきものもそれなりにある、あって当然だ。しかしながら、幸か不幸か破滅に至るほどのことは経験はしていない、だからこそ、であるが故に平凡なる過去があり凡庸なる性格があると言えるのは皮肉なことだ。そのことをいまは喜ばしくこそ思うが羨ましくなぞ思うことはない。友人よりも家族を思うようになり、身の回りの幸せを願うようになりたるのは些か面映いこともあるが、まあ所詮はそう言う気持ちの持ち方にて生きてきたのだから仕方ない。

木瓜の花
咲いて老人
ここにあり

尚里

まあ好きにするさ、するしかないさ!



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