映画「日の丸〜寺山修司40年目の挑発」


 1967年、TBSが「日の丸について」と街角で突撃インタビュー番組を敢行した。寺山修司監修で、彼の「情念の反動性への挑発」と言うコピーのもとに。
 1967と言えば私は二十歳、ベトナム戦争時代で、この年"建国記念日"が制定された。
 2022年、28歳のディレクターが自ら街頭に立ち、同じような突撃インタビューを行った。前回と今回の模様が交互に映される、そこに何人かの関係者のインタビューも入る。
「あなたにとって日の丸とは?」
「日の丸は誇りか?」
「君が代は誇りか?」とかの質問に街角の日本人が答える。1967年時、当時の郵政省とか右翼から詰問や強迫が入る、曰く「日の丸」を侮辱している等々。
もし私が聞かれたら
「日の丸は国旗である、誇りにも思わない、しかし、海外で日の丸を見るとほっとする」と。
「日の丸?まず右翼、反社を想像する」とか、、、
2022年版でアイヌ出身の女性が「私達は日の丸とか、君が代とか、天皇陛下とかの、きちんとした教育を受けていない」と話ししてたのが印象的だった。
 ただ私はこの映画の間中、涙が出て仕方がなかった。20歳の自分に?あるいは日の丸への不見識に?または自分の知識の無さに?   かは分からなかったが、、、、

マッチ擦る
つかのま海に
霧ふかし
身捨つるほどの
祖国ありや

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